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能・狂言・落語会

シュール、シニカル、大笑い―花形狂言2015―

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連日、この夏の最高気温を更新している中、
茂山家の若手五人衆(※)による花形狂言を観に行きました。
※正邦さん、宗彦さん、茂さん、逸平さん、童司さん
 本人たちより「もうオッサン」との自己申告有(笑)
会場は西宮市の兵庫県立芸術文化センターです。

↑写真の中に、およそ古典芸能と思えない(!)
いでたちの方々がいらっしゃることからもわかる通り、
創作、あるいは古典のアレンジ的な演目を、
第一部、第二部合わせて10曲演じられました。
(一部と二部は別公演扱いで、完全入れ替え制)
シュールあり、シニカルあり、大笑いありと
みなさんの芸の幅広さ、自由度の高さに、
感心しながらも笑うしかない、すばらしい舞台でした。
ゲスト出演は落語家の桂よね吉さん。
フリートークの司会的役割及び第二部の最後には
重要な役割で狂言にも出演されました。

今回の番組

【第一部】
 終わりの始まり
  ビールを飲んでテレビを見ながら寝て起きたら
  太郎冠者に・・・がエンドレスで起こる
 新しい朝
  朝起きたら異形の姿に!
  相談に行ったらその相手がまた・・・
 寄せ笑い
  舞台上に現れた壁に顔が二つ、
  古典的な狂言の掛け合い「だけ」を見せる。
 大田マサル
  KYな男、大田マサルが面接で・・・
  エピソードの半分は実話。
 裸大名
  童話「裸の王様」を狂言にアレンジ。
  大名のファンキーなはじけっぷり!

【第二部】
 守り神
  阿吽の狛犬の他愛もない会話。
  その中に出てくる彼らの主人の正体が・・・
 my sweet home
  狂言の移動の約束事を逆手にとって瞬間移動。
  最後は宇宙空間へ。
 日本語
  ふだん意識せずに使っている日本語の、
  さまざまな決まり事にフォーカス。
 狸山伏
  供を連れて山中を行く山伏の前に、
  ♪も~り~のな~かに むかしからすんでる♪
  不思議な生き物があらわれる!
 呼声
  落語家よね吉さんを狂言の世界に引き込もうと、
  最初は普通に、次には声色を使い、
  呼び出す狂言師たち。

ひさびさに舞台構成に注目した

基本的にはたった5人で演じるわけなので、
着替えや舞台転換の時間を、どうつなぐかが
むずかしいところなのです。
これを、よね吉さんがバーテンを演じる
バーカウンターのセットでのフリートークを
はさんで切り抜けるのがすごい!
と一部の時に思っていたら、二部ではなんと、
トーク中にそれをネタバレしてしまう

よね吉「なあ、今度は何でこのバーのシーンなん?」
逸平「童司の着替えが間に合わん!!」

そして山伏に着替えた童司さんが、
袖から出てきて着替え完了の合図を送ると、
カウンターにいた茂さんが、従者を演じるために
袖に走っていく。

この構成の巧妙さには恐れ入りましたm(__)m

現れたのは「となりの・・・」?

実は童司さんだけでなく、正邦さんもお着替えで、
現れたのは上記写真ではど真ん中にいる、
♪も~り~のな~かに むかしからすんでる♪
 「不思議な生き物」!(^^)!
最後にはこの格好で軽快なスキップ
次の演目「呼声」の最後にも、暗転の直前に出てきて、
他のみなさんとともにやっぱりスキップ(*^^)v
太ったとか年やからとか、自虐的な台詞もありつつ、
あの着ぐるみ姿(笑)で、スキップができるのは、
やはりお稽古の積み重ね
・・・と何となくお仕事ブログっぽく終わりにします(^_^;)

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終演後のロビーにて↑
(撮影許可有・・・「SNSに載せるならちゃんと載せて」by宗彦さん)

そしてお知らせコーナー

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お出かけ 日々のできごと

夏祭り神事に参加してきたよ

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昨日の記事にも書いた通り、
今日は私の産土神社&鎮守神社である
小野市垂井町の住吉神社
夏越の大祓神事に参加してきました。
(産土神社について詳しくはコチラ
以前は、夏祭りの関係者のみで行われていた神事を、
昨年度より公開で、広く参加を呼びかけて開催しています。

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画面右手前が、神事の後に行なわれる子供相撲の土俵、
その奥、拝殿の前が湯立神楽のしつらえです。
湯立神楽とは、釜にお湯を沸かして神前に供えるとともに、
笹の葉を使い、勢いよく参集者に向かって散らして、
無病息災等を願う神事らしいです。
(ふふふ・・・いっぱいかけてもらってきたぜ)
この神事も、昨年から行なわれるようになったのですが、
初めての開催であった昨年に比べ、一般の参加者が
少ないように感じました。
昨年は、ちょうどこの地域の企画展を控えていた
市の文化財課の職員や、おそらくはその関係取材の
地元紙の記者さんも見かけたのですが、
今年はどうも写真を撮っていたのは
アマチュアの方たちだったようにお見受けしました。

写真は撮らないけど

私自身は、神事に参加することが目的なのと、
ガラケーでは大した写真が撮れないので、
撮影はしませんが、大祓神事の神職や、
湯立神楽の巫女さんの所作が美しく、
無駄も隙もないことに、それを見るだけで
炎天下出かける価値があると感じています。
もっと広く知られてほしいと思う一方で、
境内に人が増えたり、駐車場が混雑したら
困るなあ、なんて思ってもいるのでありました。

※神事&夏祭りについて、住吉神社さまのブログが
 更新されています。
 写真満載コチラ

そして最後は業務連絡

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学び・気づき

東京1日目―BEC同窓会―

平池蓮

 

東京1日目はBEC同窓会でした。

※BEC(乳がん体験者コーディネーター)とは・・・
 乳がんと診断され直面する問題(主としてがん医療情報
 に関する問題)を解決できる情報に アクセスし、
 提供できる人材。
 (NPO法人キャンサーネットジャパン公式サイトより)

先週2日~4日に、「日本乳癌学会学術総会」が
開催されていて、その流れで企画された会なので、
出席者の大部分が、この学会にも参加しておられたようで、
同窓会が始まる時には、すでにすっかり仲良しさん。
同窓会のみ参加の私なんぞはちょっと疎外感でしたが、
同期の方たちや、兵庫県から参加の方たちをきっかけに、
他の方たちともオハナシできました。

会の中で、全員が自己紹介的に、現在の活動や、
これからやっていきたいことを話したのですが、
「別に何も活動はしていなくて・・・」で始める方たちも
具体的な活動でなくても「自分」を生き生きと
語っておられたのが印象的でした。
北は北海道、南は鹿児島県と全国から、
学会に参加されるくらい積極的な方たちの集まりで、
当然と言えば当然です。
以前を知っているのは同期の方たちだけですが、
前回お会いした講座修了認定の全体発表の時、
10分という長丁場の発表だったこともあって、
事前に原稿を準備していて、内容もそれぞれに
すばらしいのに、自信なさげに話す方たちが
多かったような印象があったのです。
(私はこの発表の時は、ゆっくり話そうとし過ぎて、
 時間切れですごい尻切れトンボになりました
だから、自分自身も含めて、
「自分」にとって有意義な時間を過ごしたからこそ、
「自分」を語ることができる
んだなあと思ったのでした。

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方向音痴@1年半ぶりの東京

東京駅

 

週末、関東に行っておりました。
ほぼ1年半ぶりです。

2日続けて初めての場所、初めての路線で移動、と、
初めてづくしでした。
そもそも方向音痴の私、迷うこと前提で動いているので、
たぶんかなり挙動不審だと思います。
そんな私ですが、今回初めてづくしの中で心がけたのは、
何かを探しながら動くとか、地図を見ながら動くことをしない、
ということです。
迷ったり、何かが気になったら、まず止まる。
(もちろん、止まるべき場所は見定めてから)
そして、地図を見るなり周囲を確認するなりして、
次の動きを決めてから動くようにしました。
そうすると、心身ともに落ち着いているためか、
その時に見るべきものが見えてくるのです。

傍から見た目には、どっちにしろ挙動不審だったかも
しれませんが、よけいな思考や動作が少なく、
効率的な動きができたのではないかと思っています。

ちなみに、↑写真の、JR東京駅丸の内口には
行っておりません。
あくまでもイメージです(^_^;)

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能・狂言・落語会 身体・健康

狂言会「傳之會」@金剛能楽堂

先週の狂言鑑賞の会場は、シテ方金剛流の総本山(?)
金剛能楽堂でした。

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お庭には鯉がいますぞよ!

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京都文化博物館でのんびりしすぎたのと、
最寄りのバス停までの道を間違えたのとで、
すっかり時間を食ってしまい、
タクシーで現地に向かったのでありました。

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今回の公演は「傳之會(かしずきのかい)」
茂山千五郎家の正邦さん、茂さんご兄弟の二人会です。

【番組】
 以呂波(いろは)
 素袍落(すおうおとし)
 悪坊(あくぼう)
 口真似(くちまね)
 二人袴(ふたりばかま)

会場に到着したのが「素袍落」の途中で、
本来なら会場内に入ることはできても、
他のお客様の迷惑にならないよう、
終わるまで後方で待つことになるのですが、
席が通路側だったため、スタッフさんのお気遣いで、
無事に席に着いて観ることができました。

子供たちの足腰

「以呂波」は子供の初舞台となることが多い曲だそうです。
今回も茂さんの息子さんがデビューだったのですが、
上述の理由で、観られず残念(>_<)

「口真似」は、正邦さんの3人の息子さんたちだけで
演じられました。
当たり前ですが、子供たちは体重が軽く、
それゆえ良くも悪くも動きが軽いです。
摺り足で歩くだけでも、舞台の板の上1㎝くらいを
すうーっと滑っているような感じです。
大人の場合は、足袋が床に吸い付くかのように、
小走りであっても、足のウラが確実に床をとらえています。
あるいは従者である(ことが多い)太郎冠者が、
舞台に出てきて腰をかがめる、その時に、
子供はぴょこん、という感じですぐ膝を伸ばしてしまっていました。
おそらく筋肉的な問題で、膝を曲げて腰をかがめた形で
キープしていることができないのだと思われます。

狂言師の足腰

能に比べて、狂言は動きがさまざまでしかも大きく、
ありえないような上半身の形で、なおかつ
片足を上げたポーズをキープしていたりします。
「菌(くさびら)」という狂言を観た時には、
うさぎ跳びのような体勢で、背中を伸ばした形で、
摺り足で舞台上を動き回る狂言師たちの足腰の
強靭さ、しなやかさに大変驚いて、
後日、茂山逸平さんの講演に行った時に、
特別なトレーニングなどしておられるのかと
訊いてしまいました。
その答えは、基本的には日々のお稽古だけで
特別なことは何もしないとのこと。
子供たちもこれからお稽古を続けることで、
しっかりと舞台を踏みしめ、ありえない決めポーズを作る、
狂言師の足腰を自分のものにしていくのでしょう。
それを見続けるのが楽しみです。

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