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美術館・博物館

大 関ヶ原展@京都文化博物館

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京都文化博物館で開催中の大関ヶ原展に行ってきました。

家康狸、恐るべし

見応えアリでしたわ。
(以下、マニアックになるのでわかんない部分は
飛ばしてくださいね^_^;)
展示が7部門に分かれていて、
プロローグ、エピローグはちょっと流れから
外れるのでおいといて、ですが、
第1章が「秀吉の死」から始まっています。
そして「合戦前夜」に第2章が割かれていて、
第3章でやっと「決戦」なのです。
そこに至るまでの書状のやりとりをはじめとする
多くの駆け引き、策略、密約・・・
そして、たった1日で終わった戦の中でも、
水面下の動きが数々あって・・・
小早川秀秋の寝返りで流れが変わったというのが定説で、
確かにそれはそうなのですが、それがなくても、
1日で勝敗が決することがなかったというだけで、
東軍・・・家康勝利で終わっていたのではないかと
思えるくらい、いろいろあれこれさまざまあったようです。

わが地元のお殿様発見

そしてですね、私にとって、この特別展の一番の収穫は、
わが地元小野市の好古館という施設から出展の品が
二つもあったことです
小野藩を治めた一柳(ひとつやなぎ)家の祖である
一柳直盛公が、東軍として参戦していたようです。
展示品は直盛公の陣羽織と、直盛公が名入りで描かれた
絵巻物でした。
うわーっ、知らんかった!
でも、東軍やったのに、何で1万石止まりやったん?
外様やからかなあ?と思って調べてみたら、
小野の辺りを最初に治めたのは直盛公の次男で、
この方の急死に伴って、これまたいろいろあったようです。

だから歴史はおもしろい

こういうことがあると、歴史が今につながっていることが
実感できるんですね~
今回は、地元の歴史だけでなく、関ヶ原の戦いが、
ぐっと身近になったような気がします。

お知らせ

月イチゆる楽バレエワーク@エクラ
 7月19日(日)、8月9日(日)
出張着付け出張着付けレッスン
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きもの・小物 お出かけ

猫がまたぐ?@播州織工房館

 

播州織工房館

 

兵庫県西脇市の播州織工房館で開催中(~14日)の
猫股木市(ねこまたぎいち)に行ってきました。
(↑写真は公式サイトよりお借りしました)
播州織については、以前にも何度か書いていますが、
西脇市の地場産業で、縞や格子の柄が特徴的な綿織物です。

「猫またぎ」というネーミング

「猫またぎ」という言葉は「猫もまたいで通るほどの」
「まずい」あるいは「どこにでもある」魚を意味する
のですが、転じて「ありふれたもの」を指す場合が
あるようです。

このイベントについては、端切れというには大きいけれど、
作品や商品を作るには中途半端な大きさの生地を
一律350円/mで販売していて、「たくさんある」という意味で
「猫またぎ」の言葉を使っておられるのかなと推測します。
ほんっとにたくさんの種類の生地が積み上げてあって、
よりどりみどり。
気に入った生地が、用途に合う寸法であれば、
ラッキー(*^^)v

播州織COOL!なのだ

館内には、「猫またぎ市」以外にも、正札の生地はもちろん、
シャツやストールなどの定番商品、扇子や名刺入れ、
変わったところではハンカチになる金封等の小物も豊富。
あと一日の「猫またぎ市」はもちろん、終了後でも
興味ある方は足を運ばれてはいかがでしょうか。

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私の戦利品でございます↑(^_-)-☆
衿つき半じゅばんの替え袖を作る予定。

☆☆出張着付けレッスン出張着付け受付中☆☆
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お出かけ

勘九郎・七之助新緑特別公演2015

数日涼しいと感じられる日が続いていますが、
5月末の真夏日に、きもので歌舞伎を観に行きました。

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会場はNHK大阪ホールです。
放送会館のロビーや、館内の歴史博物館には
行ったことがあるのですが、ホールは初めて。

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中村勘九郎・七之助兄弟の新緑特別公演です。

 【演目】ごあいさつ(芸談)
      女車引
      仇ゆめ 五場

御曹司たちの努力と挑戦

プログラムで、この公演が昨年10周年を迎えたという
長きにわたり続けられているものだと知ったのですが、
最初の芸談で、そのきっかけが地方でも歌舞伎を観たい
というファンレターだったことが語られました。

そのためか、昨年までは舞踊劇を主に演じてこられて、
今回の「仇ゆめ」はこの公演では初めての台詞入り
なのだとか。
おそらく、専用の劇場ではないことが多いので、
花道も回り舞台も、せりやすっぽんもなくて、
その状態で演じることができる作品を選んで
上演しておられるのだと思います。
古典芸能の、そして名門の名におごらず、
すそ野を広げる努力、またお父様と同様に、
常に新しい挑戦をされる姿に、頭が下がります。

女形(おやま)という不思議な存在

そして、生で拝見するのは2度目なのですが、
テレビや写真でも、いつ見ても可憐で美しい
七之助さんの姿と所作
女性から見ても、ホレてまうやろ~~~って感じです。
それでも、かつらや衣装の重みに負けずに
舞うことができるのは、男性の身体を持つゆえである
というのは、女形という役者さんの内包する矛盾だと
ふと思ったのでした。

オマケ

後日、関西のローカル番組に出ていらした
昨今話題の愛之助さんが、歌舞伎役者さんは
特別な筋トレとかなさるんですかと訊かれ、
ジムに行くこともあるけど、舞台自体が
「公開筋トレ」みたいなもんだとおっしゃっていて、
妙に納得してしまいました(^_^;)

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美術館・博物館

鎮魂と祈り 平山郁夫展

前回の記事から続きます。

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写真に自分が映りこんでしまっていますがご容赦をm(__)m

平山郁夫画伯との出会い

もともとシルクロードに興味があって、その関係で平山画伯の絵と
出会いました。
沙漠の夜の青、昼の金に理屈抜きで魅かれます。
両方の色彩が一枚に使われている「敦煌鳴沙」という作品が
一番好きで、いつもぼーっとその前でたたずんでいます。

広島の記憶

このたびの企画展のタイトルは「鎮魂と祈り」です。
画伯は、広島で被爆されていて、その経験が
創作活動の大きなモチベーションであるそうです。
今回の展示作品の中には、広島でB29が投下する
落下傘を目撃したことから、命からがら故郷の生口島に戻り、
再度、廃墟と化した広島に、という一連の体験を描いた
水彩画が、手記の文章とともに展示されています。

絹の道、仏の道

今回、上述の沙漠を描いた作品以外に、
ポスター等の印刷物のモチーフとなっている
「求法高僧東帰図」などの、仏教に関する作品が
心に残ったのは、画伯の平和に寄せる思いが
より感じられたからかもしれません。

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美術館・博物館

あさご芸術の森美術館

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兵庫県朝来市のあさご芸術の森美術館に行って来ました。

「ダムのある美術館」のキャッチコピー(?)通り、
写真↑後方に見えているのが、多々良木ダムです。
館内のカフェテラスからも雄大な光景が楽しめます。

郷土の彫刻家淀井敏夫氏の記念館でもあり、
写真↑前方の作品をはじめ、ダムの直下の
野外展示スペース、館内の展示室に、
作品が数多く展示されています。

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淀井氏の作品ではありませんが、印象的だったのが、
『「最後の午餐」に集合した一同』と題された、
藤原吉志子氏によるアルミニウムの作品です。
見えにくいですが、「一同」はすべて、擬人化された動物です。
ほのぼのな感じを受けますが、じっくり見ていくと、
それぞれの表情に、いろいろ意味があるように思えてきます。
左から2番目は空席で「あなた」のための席だそうです・・・

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今回の目的は、現在開催中(~6月7日)の
「鎮魂と祈り 平山郁夫展」でした。

次の記事に続きます・・・