まずは長めの前フリ
狂言会のために彦根まで遠征する予定は、
最初はなかったんです。
しかし、9月の襲名披露公演の後、ふと気がつくと、
今年はもうお舞台を観に行く機会がない・・・
さみしく公演でいただいたチラシを眺めていると、
今回の彦根の会のチケット発売日がまだ間に合うではないか
しかも前後して、以前利用した旅行予約サイトから
割引クーポンの使用期限迫ってますよ~のメ―ル。
ならば彦根に行くべしと、ホテルを予約、
チケットも電話予約でゲット
無事当日を迎えたのでありました。
錦秋狂言の集い
では、今回の公演のハナシに移ります。
【番組】
逸平さんによる解説
粟田口(あわたぐち)
舟船(ふねふな)
胸突(むねつき)
逸平さんによる解説のキーワードは
「ずっと松です」
舞台後方鏡板に描かれた松のことですが、
演者の創造力と観客の想像力をフル活用(酷使?)する
芸能であるところの能楽というものが、大変的確に
表現されています(笑)
台詞や動きで場所を移動していると主張していても、
背景は「ずっと松です」
「言葉」がテーマの2曲
最初の2曲、「粟田口」と「舟船」の共通点は、
どちらも「言葉」が大きな役割を担っていることです。
「粟田口」はすっぱ(詐欺師)が、勘違いを誘導するため、
言葉を巧みに使って話を合わせていくさまが見事です。
「舟船」では、従者と主が互いに古歌や謡をどんどん引用して、
自分の意見の裏付けに使います。
「太郎冠者」という、従者の身分の者でさえ、
古歌や謡を自分のものとして、すらすらと口にする、
そんな時代があったことに感心しました。
愛らしきご隠居の系譜
最後の曲「胸突」は、ちょっと物騒な曲名(by逸平さん)ですが、
金の借り手と貸し手が返済を巡って争い、
貸し手が借り手の胸を突いたことで、立場が逆転、
貸し手は負い目から借用書を渡してしまう、というあらすじです。
借り手が新・千作翁、貸し手は次男の茂さんです。
胸を突かれて倒れた千作翁、しばらく動かずにいた後、
「あ痛・・・」
とつぶやきながら、少し身じろぎするその様子が、
失礼な表現かもしれませんが、何とも言えず「愛らしい」
話の流れとしては、おたおたする貸し手の茂さんにつけこんで、
痛みアピールも要求もどんどんエスカレートしていく
やりようによっては、憎たらしいお芝居の場面なのですが、
ふとしたしぐさがやっぱり愛らしい(*^^*)
以前、前の千作翁についても可愛らしい、愛らしいと
感じたことがあるのを思い出しました。
当主の座を息子に譲り、隠居名を襲名されると、
重責から解放されて、隠れていた属性が
表に出てくるのかも、などと考えてしまいました。
では、一連の襲名披露公演を通して
ますます重厚感を増された新・千五郎さんも、
いずれは・・・?
う~ん、何か違うかも(^_^;)
———参加者募集中!———————————————-
楽な「歩き」は狂言もお手本に♪
☆☆ゆる楽バレエストレッチⓇ@HOWBI☆☆
11月25日(金) 19:45~1時間ちょい
☆☆月イチゆる楽バレエストレッチⓇ@エクラ☆☆
11月20日(日) 14:30~15:40
12月18日(日) 12:30~13:40(時間注意!)
☆☆ゆる楽バレエストレッチⓇ@クレオ大阪西☆☆
11月27日(日)18:20~1時間ちょい