おとなり加西市で5月4日に開催された
第1回加西薪能を観に行きました。

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風に立つお舞台

前日は暴風警報が出るほどの雨風で、
当日も火入れか危ぶまれるほどの激しい風の中、
昨年の「播磨国風土記1300年祭」から引き続き
この薪能のプロデュースに関わっておられるという、
笛方の藤田六郎兵衛氏のごあいさつから始まりました。

この日のためにしつらえられた特設舞台は、
四隅の柱として使われている竹をはじめ、
橋掛かりの松も、篝火の薪の材も、
すべて市内から集められたもので、
火入れ式のための火は近くの神社で点火され、
大切に運ばれてきたものだそうです。
そして舞台は、鏡板も、本舞台もすべてが
黒一色に覆われています。
藤田氏は火入れが終わり、日が落ちてからの
お楽しみとおっしゃって、おそらく篝火との対比を
考慮してのことかと何となく想像しながら
開演を迎えました。

【番組】
  狂言「靭猿(うつぼざる)」
  能「羽衣―和合之舞―(はごろも―わごうのまい―)」

能、狂言ともにザ・王道です。

日暮れの「靭猿」

七五三翁、逸平さん、慶和くんの
茂山七五三家三世代と、忘れちゃいけない
秋に千五郎襲名の正邦さん共演の「靭猿」。
後半、お猿さんと大名(孫とおじいちゃま)が
舞っている途中から、日が落ちて暗くなっていく舞台を、
篝火の光が照らし出すとともに、舞う2人の姿が
黒い床の上にくっきりと映り始めます。

篝火と「羽衣」

これもまた後半、羽衣を身にまとって舞う
天人の姿がくっきりと舞台に映ります。
そして、おそらく金糸銀糸は使われているものの、
全体的にやわらかい色の刺繍で仕上げられた
白地の羽衣が、黒の舞台に浮かび上がり、
篝火の火を映して光り輝き、
それがますます舞台に映る舞姿を際立たせます。
以前能楽堂で「羽衣」を観た時には、
羽衣(ややこしいな)は綺麗な紅い色で、
木の板の色そのままの舞台の色調に
美しく映えていました。

お舞台とお装束

確認したことはないのですが、曲目はもちろん、
その日の舞台が屋内か屋外か、あるいは時間は昼か夜か、
そんなことも考え合わせて、お装束を選んで
おられるのだろうと推測しています。
そして今回は、舞台が黒一色である旨も
プロデュースの藤田氏から舞台に立つ方たちに
伝えられていたのかもしれません。
多くの人が同じ一つのものを作り上げていく、
その過程の提案、議論、決定の情景に
思いを馳せると、やっぱり舞台っていいなあと
思うのでした。

余談その1

能舞台に立つ方たち、特に面(おもて)をかける役者さんは、
視界が狭くて足元がほぼ見えないので、
舞台の板の木目を目安に歩を進めると聞いたことがあります。
今回の黒一色の舞台を目にした時、
その感覚に支障が出るのではと
少々心配をしてしまいましたが、
素人の浅はかさでした(^_^;)
多少の変化はあれ、舞台の大きさは同じです。
日ごろのお稽古やお舞台の経験から、
歩幅や歩数、出す足、引く足など、
すべての感覚が身体に染みついているのでしょう。
猿の面をつけた7歳の狂言師、茂山慶和くんも、
ためらうことなく、這い回り、歩き、舞っていました。

余談その2

それにしても、あの黒の舞台の造りが気になります。
洋舞の時に舞台に敷くリノリウムマットには
黒や濃い色はありますが、あんなに影は映らないし、
リノリウムマットの既成品なら、サイズの問題で継ぎ目があって、
テープで貼るはずなのにそれがありませんでした。
そしてリノリウムを敷くのは、板のままだとシューズが滑るからなので、
逆に足袋の足にはリノのマットは合わないはずなのです。
う~ん、材質と工程が気になる・・・

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☆☆ゆる楽バレエストレッチⓇ@武庫之荘☆☆
   5月25日(水)13:40~14:50

☆☆月イチゆる楽バレエストレッチⓇ@エクラ☆☆
   5月15日(日)14:30~15:40
   6月12日(日)     〃

   第2,4火曜日 15:30~16:30
☆☆シニアのためのゆる楽バレエストレッチⓇ@加西KCC☆☆
   第2、4火曜日 16:45~17:45
 
☆☆大人から楽しむバレエ☆☆
  毎火曜日 11:00~12:15@三木市緑が丘
  毎木曜日 11:25~12:40@西神中央
  ※体験、見学随時受付中!

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