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春爛漫 茂山狂言会

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一昨日土曜日は、西宮市の県立芸術文化センターに、
狂言の会を観に行ってきました。
週間天気予報がずーっと雨だったのが覆って、
くもりがちの空時々晴れ間、という感じだったので、
きもので出かけることができました。

さて、狂言とは?

「狂言」とは、大ざっぱに言うと、「能舞台で演じられる新喜劇」です(笑)
たいていは能とともに、というか、能の曲と曲との間に、
演じられるものですが、最近は狂言だけの会も増えています。
特に茂山家は、能楽が限られた身分の人(多くは武士)だけの
ものであった時代に、広く大勢の人に親しんでもらおうと、
いろいろなところに出向いて狂言を演じたそうです。
(青字部分は今回の公演パンフレットより引用)

感想・・・何となく雰囲気感じてください(^^;

今回の番組(もともとは能楽発祥の言葉)は、
「三本柱」「仁王」「釣狐」の三曲です。

「三本柱」は、家の新築を題材にしたおめでたい曲だそうです。
終盤、太郎冠者、次郎冠者、三郎冠者の三人の謡が見せ場ですが、
その最中に、それまでじーーーっと舞台で座していた千五郎翁が、
謡に合わせて、最初はわずかな動きから、最終的に大きく舞うのです。
この、わずかに動き始めた瞬間から、謡い、足を鳴らしている三人よりも
目を惹く、言い換えれば食ってしまう存在感に脱帽です!

「仁王」は開演前の茂山茂さんの解説通り、
仁王(実は人間が化けている)に対する願い事の
アドリブがめっちゃ面白かったです(*^^*)
「(髪が)薄いです」「ひげが濃いです」「セリフ噛みます」等々・・・

「釣狐」は狂言の世界で「猿に始まり、狐に終わる」と言われる大曲です。
狐が化けた人間と、狐を両方演じる演技の力と、体力が要求されるとのこと。
前半の化けた人間も後半の狐も迫力ある演技ですばらしかったのですが、
イヌ好きの私は、狐に戻ってからの様子の何とも可愛らしいことが、
一番の印象だったのでした。

そして、全体を通じて感じたのはやはり、狂言師のみなさんの
身体能力のすばらしさでした。
足袋(狂言ではベージュの足袋を使います)が床に吸い付くような
美しい足さばきと、ありえないポーズを一瞬で決める体幹の強さ、
どれだけ見ていても飽きないです。

ちょっと本筋とははずれた見方かもしれませんね。

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