【帯枕―おびまくら―】
帯結び上部の丸みを作り、帯を背中に密着させるために
使われる、実用一辺倒の器具。
より体に沿わせて安定させるために、ストッキングをかぶせることがある↑。
ストッキングという無粋としか言えないものを隠すため、
帯揚げの装飾的役割に頼る割合はより多くなる。
帯や帯締めをきつく締めても帯板で防御されるのに対し、
体にしっかりと密着させて結ぶ必要があるので、
肋骨に当たる、あるいは肋骨の間に入る確率が高い。
初めての和装でこの状態を経験し、苦しい、時に痛いと
感じてしまうことで、和装を敬遠する大きな要因となりうる。
しかし、ゆるめると帯結び自体、ひいてはきもの姿が
成立しなくなるので、必要悪と言えるかもしれない。
自分で着ることで、自分が楽な感覚で結ぶことが
できるようになれば、負担は軽減される。
きものの〈歩き〉と姿勢を体感!
3月1日(日)
和洋をまたぐ〈歩き〉の極意@エクラ(小野市中島町)
21日(土)まで申し込み受付中