カテゴリー: １０年前を振り返る

振り返り記事、ひさびさです。
イベント（！？）的なことが少なくなっていくので、
更新も間が空いていくと思います。

放射線治療開始

今日から術後放射線治療開始です。
乳房温存手術の場合、術後の放射線療法は
基本的にセットでついてきます。
「放射線療法の役割は、手術で取りきれなかった可能性のある
　目にはみえないがん細胞を根絶やしにすることです。
　手術と放射線療法が揃って初めて乳房を温存しつつ、
　乳がんを治療することが可能になります」
（日本乳癌学会編
　『患者さんのための乳がん診療ガイドライン２０１２年度版』より引用）

治療場所が変わったよ

ところで、場所は県立がんセンターではなく、
西神戸医療センターです。
がんセンターの機械がメンテナンスに入るため、
最初の問診はがんセンターの担当医でしたが、
治療計画の段階から、西神戸医療センターに
通うことになったのです。
最初に三木市民病院から紹介していただく時に、
がんセンターか西神戸医療センターかの二択で、
がんセンターを選んだという経緯があるので、
少々複雑な思いはありますが、
午前に治療、午後は出勤という
この後約ひと月のスケジュールを考えれば、
１０～１５分だけでも通院時間が短縮されるのは、
結果的にはよかったのでした。

小ネタ

通院中のＢＧＭは、当時発売されたばかりだった、
「∞ＳＡＫＡおばちゃんＲＯＣＫ」ｂｙ関ジャニ∞
（『おおさかおばちゃんろっく』と読む）
無理にでも自分を鼓舞しなきゃいけない時には、
大好きなさださんＳＯＮＧは向かないようであると、
この時わかったのでした(^_^;)

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☆☆ゆる楽バレエストレッチⓇ＠武庫之荘☆☆
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　　　７月１０日（日）　　　　〃　

８日から仕事に復帰して、６日目。
当時のノートからそのまま転載します。

「私ってエライぞ～～～！
　ちゃんと６日間フルタイムで仕事に行ったよぉ。
　ダレもほめてくれんから自分でほめる(^_^;)」

この翌日は朝８時まで寝ていて、
午後は１時から３時半まで寝たそうです。

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☆☆ゆる楽バレエストレッチⓇ＠武庫之荘☆☆
　　　５月２５日（水）１３：４０～１４：５０

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　　　５月１５日（日）１４：３０～１５：４０
　　　６月１２日（日）　　　　　〃

レッスン復帰に引き続き、お仕事復帰です。
入院と自宅療養で、２３日間お休みしていました。
それでも、入院中は手術当日を除いて毎日、
午前と午後と１回ずつ電話して様子を聞いていたし、
自宅療養中は何かあれば電話をもらうようにしていたしで、
そんなに長く職場を離れていた感覚はありません。
あっさりとルーティンワークに戻れました。
ただ、予想外だったのは、手術創のことを考えれば、
入院前は、わざわざ人を呼ぶくらいならと
平気で持っていた２０ｋｇの荷物は持たない、
と決めていたのが、それを避けても危険がいっぱいだったこと。
まず出入口がスチールドアで重い。
そして、複合コピー機のふたが、両面印刷だの自動紙送りだの
いろんな機能のせいで、これも重い。
あと、ファイルとかをちょっと「小脇にはさむ」という行為が
患側の右ではＮＧ。
健康な時は気にもかけずにやっていたことができなくなる。
できないこと自体よりも、できない自分に気づかされた
ことの方がショックでした。
とにかく手っ取り早くやりたい「イラチ」なのに、
注意深く、ゆっくりとやらなくてはならない、
時には人に頭を下げて頼まなくてはならないのが、
自分にとってはよけいな手間で、イライラすることなのです。

開腹や開胸に比べれば何てことはない手術だったけど、
身体にメスを入れるとはこういうことなんだとわかった
お仕事復帰１日目でした。

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思ったより早く

職場復帰の前に、バレエレッスンに復帰。
祝日だったけど、発表会２か月前だからか、
通常通りにレッスンがありました。
１日の診察の時に、軽い運動はＯＫと
言っていただいていたので、
「軽い」の判断は自己責任で(笑)
レッスンを休んでいた期間は３週間です。
体力的な負担はほとんどなくて、
筋肉はちょっと固まってるかなという感じ。
それでも、大事をとってトウシューズレッスンと
発表会の練習はやめときました。
休んでいる間に、発表会の振付が進んでいて、
このクラスのメンバーで踊る群舞の振付が
ほぼ終わっていて、みんなが踊っているのを
いいなあって思いながら見ていました。

思ったよりできたけど

もともと、一人よりみんなで踊る方が好きっていうか、
みんなで作り上げていく過程が好きなのです。
だから、振付に入れないことよりも、
発表会に向けての過程の途中で
自分がいない期間があったことに対する
疎外感のようなものを感じていました。
今日の感じからいけば、今から入れないことは
ないだろうけど、これから放射線治療が始まると、
副作用とか免疫力低下とかで、
体調がどうなるかわからないし、
最悪発表会に出られないこともあり得ます。

思ったよりネガティブ

「自分でどうにもならない要因のために、
迷惑かけるかもしれないから、
（やりたい思いがあるのに）できないっていうのは
つらいなあ」※（　）内は転載時に補足
と当時のノートには書いてあります。
このあたり、感情のアップダウンが、というより
落ち込みが激しいです。
先のことばかり、しかもネガティブなことばかり考えて、
落ち込みの先取りをしているみたいです。
もうちょっと元気があれば「つらい」ではなくて、
その理不尽な状態に対して「怒って」るんじゃないかな(^_^;)
そういう意味では、心は「元気」ではなかったのでしょう。

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とうとう退院、だけど・・・

隊員・・・でなく退院です（何だ、この変換？）。
９日間の入院生活でした。
正直に言って、退院はうれしいことではありませんでした。
病院と言う、ある意味守られた場所から
外の世界に出ていくことになるからです。

元気な人たちが怖い

この時点でパジャマを着ている以外は
一般人と見た目が変わらないけれど、
手術の傷口にはまだテープが貼ってあるし、
ふれると痛みがあります。
病院のエレベーターで見舞客と同乗すると、
肩や背中が当たってきそうで怖い。
実際、退院後に人が多い場所に行けるように
なったのは、１年近く後です（さだまさしコンサートでした）。
電車やバスに乗れるようになったのは、
そのまた半年くらい後だったでしょうか。

軽症ゆえの問題点

また、腫瘍が小さく、位置が浅かったことで、
患部の変形がほぼなかったために、
補整下着はパンフレットをもらっただけ、
リンパ節郭清をしていないので、
リンパ浮腫予防についてはＤＶＤ視聴のみと、
後で考えてみれば、軽症であったがゆえに、
退院後に医療者以外の専門家につながるすべを
まったく持たない状況になっていたのでした。

そこから今につながっていく

４月２０日の記事にも書いたように、
以後も、傷口の痛みやつっぱり感に悩まされます。
その部分だけでなく周囲、そして全身が関連して
身体が成り立っていること、
気持ちのうえでも「がまん」や「がんばる」が
いい影響を与えていないことなどに気づき、
「がんばりすぎない」ひいては「ゆる楽」に
向かっていくことになるわけなのです。

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