大阪能楽会館という異空間
大阪能楽会館は、大阪の中心地梅田からすぐ近く、
中崎町という場所にあります。
昭和を残すレトロな町として紹介されることもある場所です。
前に行った時は気づかなかったのですが、
通り沿いの壁にこんな↑レリーフが。
そして、手書きらしき当日公演の表示↓。
能舞台はそれ自体が一つの異空間ではありますが、
この場所は外観からして異空間感(舌噛むわ)ありありです。
お正月にはお舞台に注連縄を張る慣習があるそうで、
この日はぎりぎり1月末だったので、本舞台から橋掛かりまで
縄が張られた能舞台を目にすることができました。
能舞台という特殊な場
数年前の雑誌の「能」特集を別件で読み返していて、
能舞台という「空間」の特殊性について書いてある部分を見つけました。
前読んだ時には、私がまだこういうことを考えるに
至っていなかったので気づかなかったようです。
その文章の筆者は、ある時舞台上で歩を進める途中、
地謡の響きが明らかに空間を歪ませていること、
それによって、舞台の空気密度に濃淡の差が生じ、
「通れる空間」と「通れない空間」の違いが生じたことに気づいたそうです。
そのことを「立つべき時に立つべき場所に立つことを
能舞台という場そのものが要請している」と表現しておられます。
場と「共感」するという楽しみ方
また同じ特集の別の部分では、「共感力」という単語があり、
役者とともに、何もない舞台にいろいろなものを見る、
能を観る側にとって大事な能力という意味のようですが、
つまりその「共感力」によって、観る側も異空間に存在する
ものとなるという拡大解釈もできそうです。
そうすると、観る側もやっぱり異世界の住人であると言える、
と言うか、そうなることで、楽しみ方が広がるということでしょう。
(参考:芸術新潮2013年12月号特集『はじめて観る能』)
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