カテゴリー: １０年前を振り返る

成人病センター再診

採尿、採血、Ｘ線、心電図、肺活量の検査。
後半２つは全身麻酔の手術をするためのものらしいです。
採血の後、「３分間押さえてくださいね」と言われたのに、
とっとと移動したりして、圧迫綿とテープが真っ赤になる事態に
（血が止まりにくいタチなのもあって、その後も同じことを何回かやってる）

目的以外にもいろいろわかった検査

肺活量の検査なんて、中学生以来
私の年齢（当時）、身長だと２９００ｃｃくらいが平均値らしいのですが、
結果は３７００ｃｃ
ただ、数値は申し分ないのだけど、結果表示の曲線が
本来は最後にくるっと曲がるところまで行っていないとのことで、
２回くらいやり直したんだけど、結局適正な結果は出ませんでした。
この時は気づかなかったのだけど、これがのちにわかる、
呼吸が下手、特に吐くのが苦手であるという事実に
つながっていくわけですね。

逆に、というと言葉のチョイスが妙ですが、
２０代くらいから時々起こっていた、
動悸や息切れ、胸苦しさなどについて、
機能的には問題ないことがわかったことは、
ありがたいことだと言っていいでしょう。

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診察までの待ち時間

前置きがすっかり長くなりました。
いよいよ成人病センター初診です。
この時点では、待ち時間が長いという事情を知らず、
予約時間が午前だったので、３時くらいには
会社に戻れるかなと楽観していました。
が、なんのなんの。
診察前にエコーとマンモグラフィーを再度。
それぞれの待ち時間、そして乳腺外科での待ち時間があり、
中待合に呼ばれ、診療衣に着替えてからもしばらく待ちます。
一般の感覚からするとかなり長時間なのですが、
私はこれ以前にも整形外科や子宮筋腫の治療を受けた婦人科
で２～３時間当たり前、を経験しているので、
あんまり長いと思わなかったです。

長いおつきあいの始まり

そして、とうとうマイ・ディア・ドクターＴ先生とごたいめ～ん
第一印象、三谷幸喜氏に似ている・・・
この頃から、今も変わらぬ、何ぞ企んでそうな笑顔でした。
手術を受けるとしたら、最速で４月１９日。
これまたキャンセルが出たということでの日程です。
でなければ６月になるとのこと。
手術がキャンセルになる事情って・・・とこれも後になってから
重大性に気づいたのですが、この時点でまず思ったのは、
１か月も先の手術までに、腫瘍が大きくなったりしないのか
ということです。
それに対する答えは、乳がんはほとんどの場合進行が遅く、
今の大きさ（約１５ｍｍ）になるまでに、８年から１０年かかっているので、
ひと月くらいではほとんど変化はないだろうとのこと。
（あくまでも『ほとんどの場合』で、急速に大きくなる乳がんもあります。
『がん』ってほんとに個人差と種類がある病気です）

三木市民病院のお医者様は、いったん成人病センターに
行っても、また戻ってもかまわないとおっしゃっていました。
迷ったのですが、診察予約がキャンセルですぐ翌日にできて、
手術もキャンセルで普通よりもかなり早い日程、
ということにご縁を感じて、この日のうちに、
成人病センターに、そしてマイ・ディア・ドクターＴ先生に
お世話になることに決めたのでした。

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２月２３日～３月５日まで

前回の記事の後、２月末までの間に
造影剤ＭＲＩ、造影剤ＣＴ、骨シンチと検査三昧。
こんな時しか行けない病院内の場所に
行けるのを開き直って楽しむ１週間でした(^_^;)
そして、その間にいろいろと考え合わせた結果、
兵庫県立成人病センター（現・県立がんセンター）に
紹介していただくことに決めました。
紹介状と検査データをもらいに行った時、
画像データとか、細胞診のプレパラートとかを、
封はしてあるけど、普通の封筒に入れて渡されました。
いいのか！？
文系人間なもので、あり得ないとは思いつつ、
車内温度が上がった車の中に置いといたら、
変質とか分裂とか増殖とかするんじゃないのかと、
心配してしまったのでありました

３月６日（ちょっとクドい説明付）

そしていよいよ成人病センターへ。
診察の予約を出向いて取らないといけないとのことで、
前日６日に予約のためだけに半休取って行きました。
当時の職場に、休日の制度として半休と全休しかなく、
時間休として取れなかったので、検査三昧の間も、
中抜けして病院に行って、戻ったあとはただ働き。
なんてあっぱれな会社人間だったんでしょう。
さて、診察の予約ですが、「私にとって」※幸いなことに、
キャンセルが出たということで、
翌日、つまり７日の予約が取れました。
※この当時、乳腺外科はとにかく予約が取れない、
　待ち時間が長いという状況だったので、
　それをキャンセルする事情って大ごとなんじゃないかと
　後年気がついたので、無条件に『幸い』という言葉は
　使えないと思うのです。

長くなったので、いったん区切ります。
こんなに前フリ長くなるんやったら、
検査のこととか小まめに書いとくべきでした
間に風邪ひいたりしてたんで・・・
なんて言い訳してしまうのでありました(^_^;)

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しこりを見つけて、３日後に初診、検査の予約をして、
翌日にマンモグラフィーとエコー検査を受けました。
翌週の１５日（水）は、画像だけでは確定診断できないので、と
細胞を採取して、また次週。

その次週が、今日でした。
クラス５、つまり悪性との診断です。
グレーですらない、いっそ潔いくらいのクロの診断。
明日から治療に向けてのより詳しい検査が始まることと、
治療をこの病院で続けるか、大きな病院に移るかを
考えておくようにということを告げられました。
とにかく、可能な限り自分一人で処理しなくては
いけないので、ショックを受けてる場合ではないのです。

日常と現実の乖離

会社は半日有休を取っていたので、午後から出勤。
受注の電話、納期の確認、伝票入力と、
小気味よいくらいの日常が、自分の現状から
かけ離れすぎていて、今にして思えば、
がまんも意識もせずに、驚くほど簡単に
ショックを受けた自分を、自分の中の
片隅の方に押し込めることができました。

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初めてのマンモグラフィー

前日８日（水）に、お隣三木市の市民病院で初診。
乳腺外科はなかったので、外科での受診です。
問診、触診と検査の予約をしました。
マンモグラフィーとエコーの画像診断です。
何で地元じゃないかというと、勤め先からこっちの方が
近かったのです。
現在は小野市と三木市の市民病院が統合されて
北播磨総合医療センターになっています。

当時のことを書いてあるノートを見ると、
マンモグラフィーの痛みについてはふれていません。
痛かったんだとは思うんだけど、
どっちかというと事前に友人から聞いていた、
胸が小さいとギリギリのところで
すこっと抜けることがある、という情報が
気になっていたらしく、ノートの記述は
「ギリギリまで押さえて下さったおネエさんに
　すいません」

追記のようなもの

デリケートな部分なので、男性だと患者さんが
嫌がるというのもあるらしいですが、
マンモグラフィーの技師は女性が多いです。
聞いた話によると、男性は、最後の最後の
ギリギリのタイミングで、手加減するんだそうです。
女性は最後まで、事務的に（？）遠慮なく（！）
押さえつけるので、女性がやった方が
キッチリ精度の高い画像が撮れるとのこと。 

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